マルタでは、友達なら「Give me water」でいい?ポライトな表現よりも愛で

例えば友達から、

「Can you give me water please ?」じゃなくて

「give me water ?」って言われたら。

 

あなたは、どんな感じがする?

ポライトな表現がいい

私は、どんなに親しい関係であろうと、

「give me water ?」みたいなポライトじゃない言い方をされたら、

ちょっとイラッとしちゃうの。(言い方にもよるけど)

 

「あなたのお水じゃなくて、私のお水なのに。それなのに、なんで自分のお水みたいな言い方をするの?」って。

親しい関係だとしも、相手や相手のものにリスペクトを示す表現の方が、心地いいんだよね。

ヨーロッパでは、逆?

この話を、友達の何人かにしてことがあるんだけど、

驚くことに、私の意見と違ったの。(みんなじゃないけど)

 

「「give me water ?」って言われても、全然気にならないよ。むしろ、丁寧な言い方をされると壁があるような感じがするから、家族間みたいな表現の方がいい」

とか、

「同じ意味なら、短い言葉の方がよくない?同じ意味なら、時間短縮できる「give me water ?」の方がいいな」

とかって。

 

その意見を聞いて、納得もしたの。

彼らは、その表現をする相手との関係とのことや、相手が言いたいことにフォーカスをして、

”表現”自体には、捉われていないんだなって。

なぜ、不快に

私を含め、日本人は、”表現”自体が、けっこう大事だったりするよね?

 

同じ、「お水がほしい」でも、

上司のような関係であれば、「お水をいただいてもいいですか?」とかで、

社長のような、もっと上の立場の人であれば、「とても恐縮なんですが、お水をいただいてもよろしいでしょうか?」くらいに謙る。

 

友達の間でさえ、「お水もらってもいい?」「お水もらっても大丈夫?」「お水もらうね」みたいに、ちょっとずつ表現のニュアンスを変えて言葉を使ってる。

 

きっと日本の言語、日本の文化は、言葉の”表現”にものすごく気を遣うっていう特性を持っているんじゃないかな?って思ったの。

言葉の細かな表現によって、相手の敬意も示していて、”相手に敬意を示す”ことも、日本の根本にある文化だよね。

ただ、イギリス人は

そして友達は、

「イギリス人は、「give me water ?」って言い方をすると怒るから、イギリス人に対しては、丁寧に言うようにしてる」とも、教えてくれた。

 

イギリス人は、言葉の使い方に敏感で、雑な言い方を嫌い、丁寧な言い方を好むんだってぇ。(仲の良いイギリス人がいないから、自分の意見は言えないだけど…)

 

そして、

「”本当にそう思っているか分からない”けど、イギリス人はとってもポライトな言い方をするよ」っていう、

ちょっと皮肉を交えた言い方もしたの。

 

イギリス人は、「give me water ?」の代わりに、

「Do you mind if I have some water? It’s really hot here, so I would appreciate it if you could give me some.(お水をもらっても構わない?すごく暑いから、お水をもらえたら嬉しいわ)」

みたいな、言い方をするのかな。(正しい例が分からなかったので、自分で作っちゃったんですが、すごく丁寧で、ちょっと回りくどい言い方をする人もいるとか)

私は、イギリス派

友達はこの、形式的な表現というべきか、ポライトすぎるというべきか、

フランクじゃない表現があんまり好きじゃないんだけど、

 

私は、友達の話を聞いて、「イギリス人の表現の方が、好きだな」って、思っちゃった。

 

例え形式的だったとしも、敬意は感じられるし、少なくとも不快な思いをすることは全くないから。

 

日本で生まれ育った私は、”敬意を示すこと”をすごく重要視してるんだなって、知った。

でも、ヨーロッパだから

ヨーロッパの大半では、

”表現によるポライトさ” よりも、”愛”なのかな?って、思ってる。

 

相手に対して”愛”があって、アンポライト表現であろうとも相手自体への愛は変わらないし、

相手からも”愛”があって、他の場面でたくさんの愛を示してもらっているから、その場のアンポライト表現は気にならないのかな。

って、感じてるの。

 

どちらが良いとか正しいとかじゃなく、

マルタ(ヨーロッパ)に移住して、生活しているからには、

私もこの、ヨーロッパ式を受け入れて、馴染んでいきたなって、思ってる。

 

そして、日本人の、ヨーロッパと違った独自の文化にも気づけて、ちょっと興味深く感じたの。

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