こんにちは、マルタ在住のChichiです🌼
中南米の子と話していたとき。
会話の流れでふと、その子が、
「アルゼンチンは、ラテン系(ラティーノ)じゃないわよね。中南米の国の中で、アルゼンチンは特殊だわ」
って発言をしたの。
私の彼氏はアルゼンチン人で、彼は自分のことを”ラティーノ”って言っているから、
アルゼンチン人の人たちは、自分のことをラテン系だと認識しているし、
実際問題、スペイン語を話すアルゼンチンの人たちは、ラテン系(ラティーノ)に分類されているとは思うんだけど、
でもアルゼンチンは、南米の中では少し特殊な国で、他と比べるとちょっと違っていて、
”完全なるラテン系(ラティーノ)”と思っていない人たちも、多くいるってことが、分かった。
そもそも、ラテン系(ラティーノ)って?
そもそもの話。
ラテン系(ラティーノ)の定義についてだけど、
歴史的な定義では、「ラテン語のルーツを持つ国」。
スペイン語やポルトガル語を話す南米諸はもちろんのこと、
ヨーロッパ諸国のスペイン、イタリア、フランス、ポルトガル、ルーマニアも、ラテン系に分類される。
そして、
現代の文化・地理的(南米・アメリカで優勢)な定義においては、ちょっと違っていて、
中南米の人たちのことを、主にはラテン系(ラティーノ)として認識されていることが多い。
日本人が”ラテン系(ラティーノ)”として思い浮かべるのは、
そのどちらでもなく、中間というか、
南米諸国全てと、イタリアとスペイン、って感じかな?
ラテン語のルーツを持つ国で、かつDNA的に陽気なイメージがある国を、
私は、ラテン系(ラティーノ)というふうに、なんとなく認識してた。笑
じゃぁ、アルゼンチンは
歴史的な定義、そして現代の文化・地理的な定義において考えると、
アルゼンチンは、間違いなくラテン系(ラティーノ)。
でも、それなのにね。
アルゼンチンのことをラテン系(ラティーノ)だと思っていない人たちが多いみたいで、
それは、
見た目や性格が、一般的に言われる”ラテン系(ラティーノ)”の人たちと、大きく違うからみたいなの。
日本人が”アジア’って言うとき。
他の国の人たちかは、インドや中東なども”アジア”として思い浮かべるかもしれないけど、
日本人はきっと、「東アジア(中国・韓国)」のみを思い浮かべる人が、多いよね?
中南米の人にとっては、それと同じような感覚なのかもしれないよね。
なぜ、アルゼンチンはラティーノじゃない?
ラテン系(ラティーノ)と言われて思い浮かべる、なんとなくのイメージって、
初対面でも相手との壁をつくらずドアを全開で開けている感じで、
陽気で快活、いつも笑顔とエナジーでいっぱい!みたいなイメージかな。
肌の色は褐色系で、髪は黒髪っぽくって、目はブラウンかブラック。
ラテン系(ラティーノ)の人たち自身も、そんなようなイメージを持っているようで、
でもアルゼンチンの人は、そういう感じでは、ないみたい。
白い肌をしていて、背は高くって、
性格でいうと、他のラテン系(ラティーノ)と比べるとクールで大人しめ。
一般的なラテン系(ラティーノ)とはちょっと違うから、
アルゼンチンは、南米内ではちょっと、浮いて見えているのかもしれない。
なぜ、アルゼンチンだけ、違う?
アルゼンチンは実際、ヨーロッパ系の人種が多めなの。
-
ヨーロッパ系(白人) 約85%前後
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メスティーソ(先住民+欧州) 約10%
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先住民系 2–3%
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アフロ系は1%以下と非常に少ない
という構造で、
南米ではかなり、特殊な構成みたい。
19〜20世紀、アルゼンチン政府は「国を白人国家として発展させる」という思想を持っていて、
その思想の元、大量のヨーロッパ移民を受け入れることで、人種構成を変えたらしいの。
特にイタリアから。そして、スペイン、ドイツ、フランス、東欧系から大量の人たちが移り住んだみたいで、
同化や混血によって、ヨーロッパ系(白人)の割合が多くなっていったんだって。
実際、私の彼氏はイタリア系で、
いとこはスペイン系らしく、アルゼンチンからスペインに移り住んでいるいとこも何人かいるみたい。
特殊で魅力の国、アルゼンチン
南米諸国の事情って、日本人からすると、全然情報が入ってこないから、
今回の友達の話は、すごく興味深かったんだよね。
そして、アルゼンチンの歴史や現状を知るきっかけになって、
大きな発見がたくさんあった。
南米諸国の国のことをもっと知りたいし、
そして、他の南米諸国と比較して見えてくるアルゼンチンの姿についても、
もっと理解したいって思ったの。
✍️「アルゼンチンについての、別記事」にも遊びにくてね

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