マルタの国って、日本人にとってはあんまり馴染みがないよね?
「ヨーロッパの地中海にある国」って言われたとしても、
地中海の国に対しても具体的なイメージって湧きにくいし、
マルタはあまりにも小さな島国だから、
イタリアの一部っていうイメージを持っている人もいると思う。
マルタって、どんな国?
マルタに1年半ほど移住している私が、マルタをざっくり表現するとしたら。
『灼熱の太陽が降り注ぐ、バカンス』『海や断崖など、未開拓の大自然』『ヨーロッパとアラブの融合の街並み』
みたいなワードで表現するのが、合っているように思う。
マルタは小さな国だけど、
観光地として栄えているところと自然の場所、文化的な場所とで見え方が違うし、いろんな文化が混じっているしで、
訪れる場所で色んな楽しみ方ができるの。
『灼熱の太陽が降り注ぐ、バカンス』
首都のValetta(バレッタ)や、中心街のSt.julian(セントジュリアン)、Sliema(スリーマ)などのエリアは、観光地ムードが溢れたバカンス世界。
オシャレなレストランやバーが立ち並んでいるし、お店の至る所からは心地の良い音楽が聞こえてくるし、
海沿いはライトアップされていてムーディーで、歩くだけでも楽しめる場所。
実際に観光客は多いし、街の雰囲気がもう、開放的なバカンスムードなんだよね。
マルタに住んでいる私でも、このエリアに行ったときはいつでも、
少し非日常を味わっているというか、少し心が解放されて、ワクワクもするの。
『海や断崖など、未開拓の大自然』
観光地以外の場所は、大自然がそのまま残されている場所も多い。
特に、辺り一面に広がる断崖には、圧巻させられて、
こんな大自然が残っている国って、あんまりないんじゃないかなぁ。
海が広がっていて、そこに壮大な断崖があって、緑の草花がちょこちょこと。
日本では目にしないサボテンもたくさんあって、まさに異国だよね。
新しい世界観が広がっているの。
海ももちろん綺麗だし、空も綺麗だしで、
マルタの自然には、本当に感動しちゃうよ。
自然にも恵まれた美しい国なの。
『ヨーロッパとアラブの融合の街並み』
マルタに着いた瞬間、日本と違いすぎて、異国の世界に感動したのを今でも覚えてる。
建物の作り、家、道路とか、全部が日本と違うんだよね。
ヨーロッパみたいと言っていいのか、アラブっぽいと言っていいのか。
マルタに移住してから、他のヨーロッパの国々に旅行してみてからも思ったけど、
マルタの国は、ヨーロッパみたいと言っていいのか、アラブっぽいと言っていいのかで、
いろんな国の文化が混じった、オリジナリの街並みをしているなって、思う。
歴史的にみても、マルタはヨーロッパとアラブの世界が混じり合った国で、
中世にはローマ帝国やアグラブ朝、ノルマン朝などに統治され、
聖ヨハネ騎士団の統治下に置かれた後は、フランス領、イギリス領になっているの(戦後1964年に独立国家に)。
そんな時代背景を経て、マルタはヨーロッパとアラブの文化が美しく混じり合い、独特の世界観を持っているんだと思う。
マルタ基本情報
そして、マルタの基本情報について。
◆地理
マルタがある場所は、ココで、
イタリアのシシリア島の、南側に、ポツンと。
Googleマップで探しても、すぐに見失っちゃうくらいの小ささ。
◆大きさ
面積は本当に小さくって、面積は、東京23区の半分ほどの大きさの、316km。約54万人(2023年)が住んでるよ。
車を使えば、マルタ島の北から南までを(直線で)1時間ほどで行けちゃうほど。
ちなみに、マルタの国は、「マルタ島」「コミノ島」」「ゴゾ島」の3つの島で構成されていて、
島から島までは、フェリーを使って移動するよ。
◆気候
気候は、1年を通して日本よりもあったかいし、夏は常夏。
太陽の日差しが強いのも、特徴かな。サングラスなしでは外を歩けないときもある。
「年中真夏みたいな気候なの?」って思っている人もいるみたいなんだけど、冬もある。
ただ、春や秋みたいなものがなくって、夏が終わったら一気に冬がやってくるような感覚かなぁ。
1年の300日ほどが晴れで、雨が少ないのもと特徴で、
年中太陽があるから、気分が前向きになれる気候だと思う。
あとは、海沿いの地域が多いせいか、風が強いのも特徴かな。
✍️『気候について』詳しく書いた別記事は、コチラへ
◆言語
マルタの公共語は、「マルタ語」と「英語」。
年配のマルタ人の方は、英語を話さない人もいるみたいだけど、
若者世代のほとんどは英語を話せるらしいし、実際、私が出会ったマルタ人全員は、英語を話せたよ。
書類系の手続きをする場所も、スーパーも、カフェやレストランも、全部英語で、
マルタ語を話せなくても、全く支障なく暮らしていけるのが、マルタなの。
マルタには、移住者が多くて、そこにいる人全員が外国人。っていう場面も多いから、
使う言語は自然に、英語になるんだろうね。
ただ、マルタ人の英語は、けっこうアクセントが強めだから、
聞き取るのに苦労がいることは、頭に入れておいた方がいいかも。
◆宗教
宗教は、マルタ国民の98%以上がローマ・カトリック。
街のあらゆるところに教会があって、数にもびっくりしちゃうんだけど、一つ一つの教会が美しいんだよね。
道をぷらぷらして、教会に出くわすと、いつも感動しちゃう。大きな建物だし、外装も内装も美しいし。
宗教にまつわるイベント行事もたくさん開催されているよ。
◆通貨
マルタはEU諸国だから、通貨は、ユーロ。(2008年1月に導入。)
マルタから、他のEU諸国に旅行することは多いから、
両替しないで済むのは、すごく嬉しいんだよね。
◆チップ
サイトでとかで調べると、「10%ほどのチップを支払う」とかって書いてあるんだけど、
チップを払うか払わないかは、人によると思う。
私の周りの友達を見ていると、ほとんどの友達はチップを払っていなくって、
たまに、おつりをチップとしてテーブルに残していく友達がいる感じかな。
レジのところにチップを入れる箱が置かれていたり、
お会計の時に、チップの額を「5%/10%/15%/20%」みたいなカタチで選べるようになっていたりするんだけど、
チップを強制されるような雰囲気はないから、自分が払いたいと思ったときに払えば、問題ないと思う。
マルタにはいろんな国の人が住んでいる(チップ文化がある国の人、ない国の人)から、
チップに対しては全然、うるさくないの。
◆電圧/電流/プラグ
電圧は、240V(ボルト)、50Hz(ヘルツ)。
プラグは3つ穴で、BFタイプ。
ヨーロッパ諸国では、Cタイプが多いんだけど、マルタは昔、UKの植民地だったから、UKと同じBFタイプみたいなの。
◆主な産業
マルタで熱い産業は、「観光産業」と「アイゲーミング産業」。
「観光産業」が熱いのは、納得だと思うけど、
「アイゲーミング産業」は、日本では馴染みのない産業だよね。
いわゆるオンラインカジノのことで、法人税の少なさもあって、
多くの海外企業がマルタにアイゲーミングの会社を設立しているの。
マルタで働いている日本人の多くは「アイゲーミング産業」だし、
移住してきた人を含めた、本当に多くの人が「アイゲーミング産業」で働いているよ。
✍️『アイゲーミング産業』についての別記事は、コチラへ
マルタ人の国民性
マルタ人の国民性を表すとしたら、
『親切で人を助けるのが好き。でも、短気でキレると怖い』かな。笑
「困っている人を助ける」っていう、素敵な国民性を持っているの。
私も、自分から声をかけたわけじゃないのに、道に迷っているところを助けてもらったことがある。
ただ、その反面、すごくキレやすいから、ちょっとビビっちゃうことも多い。笑
✍️『マルタ人のキレやすさ』について書いた記事は、コチラへ
✍️『マルタ人の国民性』について書いた記事は、コチラへ
✍️『マルタ人の特徴』について書いた記事は、コチラへ
キレていないときは穏やかで、
恋愛になると、ちょっと奥手な感じだと思う。
✍️『マルタ人男性の恋愛』について書いた記事は、コチラへ
あとは、大のビール好きで
ローカルバーやキオスクなんかに行くと、ローカル人思われる中年男性たちが集まって1日中飲んでるよ。
✍️『マルタ人のビール文化』について書いた記事は、コチラへ
マルタの食べ物
マルタの食文化は、イタリアに近いと思う。
主食はパンで、あとはパスタやピザをよく食べる。
パスタに限っては、イタリアから輸入されクオリティーの高い、幅広い種類のパスタが売られていて、
火を通すだけで調理できるものもあるから、パスタはマルタの食卓でも欠かせない。
野菜や果物も普通に食べるし、お肉や魚、卵も普通に食べるかな。
チーズやハム、生ハム、オリーブも、たくさん食べると思う。
✍️『マルタ人の食事文化』について書いた記事は、コチラへ
マルタの物価
ヨーロッパの物価は高い。っていうイメージがあると思うけど、
マルタは、そこまでではないかな。
日本と同様、物価が上がってきているし、円安の影響で日本人からしたら高いかもしれないんだけど、
マルタでかかる生活費は、私の場合は日本よりも抑えられているし、
物価に関しても、そこまで高くなく、中には日本よりも安く買えるものもある。
日本からマルタに観光する人にとっては、物価が高く感じちゃうかもしれないけど、
住んでいる人からすると、マルタの物価は気にならによ。
✍️『マルタの物価事情』について書いた記事は、コチラへ
家は、マルタではフラットシェアで住むのがスタンダードだから、家賃は抑えらるし、
公共料金や携帯代は日本より安いし、バスは(基本的に)無料で乗れちゃうから、
生活費としては、マルタの方が費用がかからないと思う。
✍️『マルタでの生活費事情』について書いた記事は、コチラへ
✍️『マルタでの1ヶ月の生活費の金額』について書いた記事は、コチラへ
マルタの観光スポット
マルタには、観光スポットがたくさん。
海のスポットだけでもたくさんあるし、大自然を感じられる断壁スポットやアラブ文化を感じられる街並みのスポット、
フェリーで移動しなくてはいけない「ゴゾ島」や「コミノ島」も、外せない。
海沿いの街をゆっくり歩くだけでも楽しいし、
夜は、生演奏のあるバーや、海沿いのお洒落なバーなどをハシゴする、ホッピングナイトを楽しむのもあり。
観光スポットとしてお勧めの場所はたくさんあるから、別記事を参考に、観光プランを考えてみてほしいな。
✍️『マルタの観光スポット紹介』について書いた記事は、コチラへ
✍️『マルタでのモデル観光コース』について書いた記事は、コチラへ
魅力が詰まった国、マルタへ
マルタは、移住するのにも、観光するのにも、とってもオススメの国。
小さな国なんだけど、場所によって違った色があるし、それぞれの場所に魅力が詰まっているから、
マルタに移住して1年半が経った今でも全然飽きないし、開拓したい場所はまだまだあるの。
特に、太陽や海の常夏感が好きな人、チルでバカンス感溢れる空気が好きな人、インターナショナルな空間が好きな人には、
オススメしたい場所。
もっとたくさんの人に訪れてもらって、
マルタの魅力を、もっともっと、知ってもらいたいな。
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