マルタ人の友達から、衝撃の事実を知ったの。
「マルタ語を話せないマルタ人がいるよ」
って。
え、どうして?
「え、どういうこと?」って、思うよね。
日本で育って、日本語を話せない人がいたら、びっくりしちゃうもん。
どういうことかというと、
マルタでは、マルタ語を話せなくても生活できちゃうし、
家庭の中でマルタ語を一切話さない家族も、増えてきているから
らしいんだよね。
英語での生活
マルタの公用語は、マルタ語と英語なんだけど、
ほとんどの場所で英語が使用されているから、英語さえ話せたら、生活できちゃうの。
というか、ほとんどの生活は、英語がベース。
マルタは移民が多い国で、移民の人のほぼ100%、マルタ語は話せないから、
必然的に、レストランやカフェ、買い物、職場などでは、英語を使うことになってしまうんだよね。
マルタでは、英語を話せないと困るけど、マルタ語が話せなくてもなんとか生活できちゃう。
だから、「わざわざマルタ語を学ぼなくてもいいよね」って考える若者が出てきたらしいの。
家庭でも、英語
「といっても、両親がマルタ語を話してたら、自然にマルタ語を覚えるでしょ?」
って思うよね。
私もそう思ったんだけど、友達がいうには、
マルタ語を一切話さず、家庭でも英語を使う人がいるらしいの。
両親ともに、マルタ人だとしても、
家庭の外では英語を使っているから、その延長上で、家庭でも英語の会話に。
外国人との結婚も
そして、マルタ人と他の国の人が結婚するケースも、増えてきているからなんだと思う。
例えば、マルタ人とドイツ人が結婚したとしたら、
お互いの言語を話せないから、会話は英語になるよね。
そしたらその子供は、マルタ後もドイツ語も話せずに、英語しか話さない子になる。
こういうことも、マルタでは起きているんだと思うの。
マルタ語が、消えちゃう?
その友達は、マルタ語がいつかなくなるんじゃないかって、本気で心配してた。
「言語は、文化のツールなのに…」
って。
本当に、そうだよね。
日本語がなくなっちゃう心配をこれまでしたことがなかったけど、
もし、この世界から、日本語が消えてしまったとしたら…
それって、とってもとっても、悲しいもん。
マルタの文化も
友達は、「マルタの文化も消えつつある」とも、嘆いてた。
国際化の時代だから、これは、日本でもそうだし、どこの国でも起きている問題なのかもしれないけど、
でも、マルタは、もっと深刻なんじゃないかな。
移民が多い国だから。
友達が言っていたのは、例えば、
マルタ人の国民性として、「助け合い」のカルチャーがあって、
困ったことがあれら、ご近所さん同士で助け合う文化が根付いているらしんだけど、
隣に移民の人が住んでいたら、
その人には、マルタの「助け合い」のカルチャーが根付いていないから、
ご近所さん同士で助け合えなくなってしまう。ってことがあるらしいの。
そしたらきっと、そこで生まれた子供は、「助け合い」のカルチャーを持たずに生活していくことになっちゃうよね。
そうやって、マルタの素敵な、「助け合い」のカルチャーがなくなっていってしまう…。
文化を守りつつ、インターナショナルに
「移民に反対!」って伝えたいのでは、もちろんなくって、
ただ、
この事実を、悲しいって思ってしまったの。
移民を受け入れてくれるマルタは素晴らしいし、
移民同士や、移民とマルタ人、いろんなナショナリティーが共存しあっていることも、素晴らしいって、
私は肌で、感じてる。
いろんな文化を知ることや、文化と文化が融合することは、とても素晴らしいことなんだよね。
それなのに、文化が消えてしまう可能性も、あるなんて。
インターナショナルなところが、マルタの大きな魅力の一つではあるんだけど、
マルタの文化が消えない努力も、していかないといけないんだなって、知った。
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