日本に住んでいる外国人の友達からよく聞いたのが、
「日本人って、僕らのことを、”外国人”呼ばわりするよね」
って声。
外国人?
日本人は、「日本人」と、「日本人じゃない人」を、はっきりと区別しちゃうよね。
相手が「日本人」なら、私と同じ、「日本人」。
相手が「日本人」じゃないなら、私と同じじゃない、「外国人」。
みたいな感じで。
初めに覚えた日本語は、「外国人」?
ちょっと冗談混じりで、私の外国人の友達は、
「周りから、「外国人だ」って言われることが多くって、「外国人ってどういう意味なんだろ?」って、
「外国人」って日本語を、初めに覚えちゃったよ。笑」
って言ってた。
そのくらい、私たち日本人って、日本人じゃない人のことを、「外国人」扱いしちゃってるみたい。
日本人ばかりの世界で
日本に住んでいたときは、私も、
「日本人」と、「日本人じゃない人」っていうような見方を、してた。
周りはほとんど日本人だから、日本人じゃない人が珍しいし、
どこか遠い世界の人のような気がして。
差別とか、排除とか、そういった悪い意味合いはなく、
ただ、「日本人」と、「日本人じゃない人」っていう区別を、していただけ。
外国人ばかりの世界で
それが、マルタでは。
見渡す限り、いろんな人種の人たち。
肌の色、目の色、鼻の形、話す言語、いろんなものが異なる人たちだらけなの。
マルタに移住して1年半以上経って、
今ではこの世界が、普通の世界。
「どの国出身なの?」っていう会話はよくするけど、
”自分と同じか、違うのか” っていう目線で、相手を見ることがなくなった。
”みんな違う”っていうのが当たり前の世界になったから。
世界は、一つ
マルタは特別、マルタ以外のいろんな国の人が住んでいる国ではあるんだけど、
でも、ヨーロッパの国々って基本的に、いろんな人種の人が混じっているよね。
ヨーロッパの国にはよく旅行にいくけど、
どの国でも、アフリカ系、アラブ系、アジア系など、いろんな人種の人を見かける。
私の外国人友達が、「外国人」と言われることに対して抵抗を感じていた理由が、
ヨーロッパに住むようになってから、私も分かるようになった。
ヨーロッパにいると、世界が繋がっていることを、強く感じるの。
各国は存在しているけど、世界は一つ。世界に住む人たちは、繋がっているって。
みんな、外国人
「外国人」っていう単語は、今でもたくさん使っちゃうんだけど、
「外国人」って、なんなんだろうね。
私の見た目は全くヨーロッパ人じゃないし、マルタ語は話せないし、マルタのことをまだまだ理解していないけど、
でも、私はマルタで一歳、「外国人」だって、感じたことがないの。
「マルタに住んでいる、日本人」だけど、「外国人」では、ないんだよね。
「外国人」を「外国人」扱いせず、自分と他者とを区別しない雰囲気が、マルタにはあるからだと思うんだけど。
これって、自分でも、不思議な感覚。
「世界で生きている」っていうような感覚にも、近くって、
これって、とっても気持ちがいい、
清々しい、感覚だよ。
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