日本の文化で育った私たちは、どうしても、『NO』って言いにくない?(もちろん全員じゃないけど)
私もその一人で、いつもためらってしまうの。
マルタ(ヨーロッパ)では、そんな日本の文化とは全然違って、
『NO』であるときはハッキリと『NO』って断るの文化だから、
『NO』って言えない私は、そのせいで、何度も失敗しちゃった…。
恋愛でも、『NO』って言えない
恋愛でも、そう。
「『NO』って言って、相手を不快にさせて、逆ギレされたらどうしよう…。気まずくなったらどうしよう…。嫌われたくはないな…」
っていう、自己勝手な気持ちからなのかな。
そんなふうになるくらいなら、「『NO』って言わずに曖昧なままにしておこっ(読み取ってほしい…)」
なんて、ちょっと卑怯なことを考えてしまうの。
だからマルタの恋愛でも、ハッキリと『NO』って言えない…。
『NO』って言わなかったばかりに…
『NO』って言えなかったばかりに、
前に、こんなことがあったの。
マッチングアプリでマッチングした人とカフェをすることになったんだけど、
会ってみたら、想像していた人とちょっと違っていて、ぜんぜんタイプじゃなかったの。
恋愛としては、対象じゃないな。って思った。
悪い人ではなかったし、せっかくじかんを使って会っているわけだから、
その場では、社会人らしい振る舞いはして、
ふつうに会話をして、ところどころに笑顔もみせて、友達とか会社の人とかに取るような態度で過ごした。
曖昧な態度をしちゃって
彼は私に好意を持ってくれているみたいで、
「この後ランチでもどう?」って、言われたの。
答えはもちろん、『NO‼︎』だったんだけど、
ハッキリと断れなかったから、
「この後やることがあるの」ってテキトーな言い訳をして、彼とはサヨナラした。
そしたらサヨナラのすぐに、彼から連絡がきて、
「よかったら、明日会わない?」っていうお誘いが。
もう会いたくないな…って思っちゃってたから、
「返事、なんて送ろう…」って考えているうちに、めんどくさくなっちゃって、すぐに返さずにいた。
そしたらその、1時間後。
「大丈夫?」
っていう連絡が。
すぐに返信せず、放置してたら、
「なんで返事くれないの?大丈夫?」
っていう連絡が、30分後にまたきたの。
そしてその一時間後に、電話まで。
多すぎる連絡に、ちょっと怖くもなっちゃって、
「ごめん、ちょっとトューマッチすぎる」って、送っちゃった。
理解してくれなかった、彼
そしたら、彼から逆ギレのメッセージが。
「僕はただ、君のことを心配して連絡しただけなのに、その態度は良くないよね。
いっしょにいたときは、フレンドリーでナイスな態度だったのに、どうして急に態度を変えるの?君のことが信じられない。サヨナラ」
って。
逆ギレのメッセージには、恐怖を覚えたんだけど、
でも、私の態度は良くなかったな。って、その後反省したの。
彼からすると、脈アリだって思っていたわけだから、
急に冷たい態度をとる私の行動が、信じられなかったんだろうね…。
礼儀正しく、『NO』を
その場ではいい顔をして、本心を伝えずにフェードアウトしようとするところは、日本文化の良くないところかもしれないよね。
日本人同士ならまだ、空気を読んで、
「返事をくれないってことは、興味がないってことか」って、理解してくれる人が多いんだけど、
それは、グローバルな世界だと、全然通用しないんだって、知った。
グローバルな世界だと、「なんで急に態度を変えるの?」って、相手を混乱させちゃうよね。
そして、”理由を告げずに態度を変える行為”は、”相手を傷つける行為”とも、言えるかもしれない。
”タイプじゃなかった”っていう事実は、
”相手に魅力がない”っていう事実とは違うし、大抵の大人は、理由を伝えたら、納得してくれるはず。
「あなたは魅力的な人だと思うけど、私のタイプとはちょっと違ったんだぁ。あなたはいい人だから、友達としてはいいけど、恋愛としては付き合えない。ごめんね」
みたいな感じで丁寧に、自分の気持ちをハッキリ伝えれば、彼も納得してくれていたって、思う。
外国の友達は、平気に『NO』という。
マルタの友達に、「『NO』って言いにくいんだよね…」って、相談すると、
友達はみんな、「え、なんで~?『NO』って言うだけじゃん!」って、すごく簡単なことのように言うの。
そう、本当は、簡単なことのはずだよね。
たぶん、一回『NO』って言ってみたら、それは本当に簡単なことで、お互いにとって良いことなんだ。って、気づくんだと思う。
曖昧な態度は、自分の価値を下げてしまうし、相手のことも傷つけるから、
ちゃんと、”『NO』って言える人間になろう”って、思ってるの。
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