マルタ人男性との失恋のあと、
自分自身について、少し反省したことがある。
それは、彼に、いろんなことを『期待』していたってこと。
お花とか、レストランとか、素敵な言葉とか…
お花がほしい
家にお花を飾ることに、一時期ハマっていたことがあって、
彼にも、お花が好きだって、伝えてたの。
そしたら、デートで道端を歩いていたときに、お花を見つけて、
「お花ほしい?君が好きな花を、一輪とってあげるよ」って、プレゼントしてくれたり、
彼の誕生日祝いで、彼にバースデー寿司を作って家に招待したときに、大きな花束をプレゼントしてくれたりしたの。
あるときは、急に黄色の小さな花の写真を送ってきてくれて、
「この花を見つけて、君のことを思い出したんだ」って、素敵なメッセージをくれたりもした。
素敵なレストランにも
彼はシェフで、食べることが好きだし、いろんなお店を知っていることもあって、
毎回素敵なお店に、連れて行ってもくれた。
注文の仕方もスムーズで、私が食べたいもの、食べたそうにしているものを全て注文してくれたし、
良いワインも選んでくれた。
レストランの雰囲気も最高で、まるでプリンセスのような気分にもなれたの。
食事代は全部、彼が払ってくれて、「たまには割り勘にしようか?」って聞いたら、
「僕が払いたい」とも言ってくれて、
自分が本当に、彼の人生の一部で、彼にとって大切な存在であるかのように、感じられていたんだよね。
素敵な言葉も
彼は、すごくシャイなんだけど、素敵な言葉も、たくさんくれたの。
わたしからも何か、彼にしてあげたいな。って思って、
「彼のワンちゃんに、何かプレゼントしたいんだけど、ワンちゃんは何が好きなの?」って聞いたら、
「僕の人生の一部でいてくれるだけでプレゼントだから、何もいらないよ」とか、
「君は僕にとって大切な人」「僕にとってのいちばん」とか、
わたしの心を満たしてくれる言葉を、たくさんくれたの。
毎日のように、わたしの心を満たせてくれる素敵な言葉を、少しずつ送ってくれた。
彼を失って、わたしのほしいものも失って
彼を失ったとき。
それは、彼自身を失ったことなんだけど、
お花を送ってくれる人。素敵なレストランに連れっていって、プリンセスみたいな思いにさせてくれる人。素敵な言葉をかけてくれる人。を、失ったことでもあった。
自分自身では満たせないことで、他人に求めることでしか満たせなくて、でも、頼んでやってもらうことでもないから、
余計に辛いと、思ってしまったんだよね。
こんな気持ちにさせてくれる男性と、わたしはまた、出逢うことができるのかな。って。
期待すべきじゃなかった
もうちょっと、彼に『期待』しなかったら、
失恋の痛みは、こんなに大きくなかったかもしれない。
彼が何もしれくれなくても、私は大丈夫。
彼そのものを、愛してるから。
彼がこれから何も与えてくれないとしても、私は大丈夫。
彼が元気で、幸せに送ってくれていたら、私も幸せ。(辛いことは、辛いけど)
ってくらいに思えていたら、
もう少し、痛みはなかったのかな。って、さいきん考えてる。
私が、私を幸せにする
彼を失って、彼が私に与えてくれていたものを与えてくれる人はいないけど、
でも、代わりの人物を探すことは、やりたくない。
今わたしがやるべきことは、自分で自分を幸せにしようと、自分を大切にしてあげること。
自分をビーチに連れていってあげて、バチャータダンスに連れていってあげて、
素敵なバーでいっぱい、音楽を聴きながらワインを飲ませてあげる。
私が突然消えることはないし、私が一番、私を幸せにする方法を、知っているから。
一人でも、幸せになれる女に
幸せな結婚生活を送っている人って、たいてい、
自分でも自立してて、シングルでも幸せになれてる人。だよね。
そういう女性は、綺麗で魅力的だから、
その人を大切にしてくれる素敵な男性が、寄ってくるんだとも思う。
わたしにまだ足りていなかったのは、”自分で自分を幸せにしてあげられる、力” だったのかも。
誰かに頼ることなく幸せでいたいし、魅力的な人になりたいし、
いつかまた、二人でいることでもっと幸せになれる人と、巡り会いたい。
そうなるために、もっと、自分を幸せな気分にしてあげられるよう、自分を大切にしてあげたいな。って、思ってるの。
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