他人と一緒に住むのは、このマルタでの生活が、初めてだったの。
シェアハウスに住んだことも、同居したこともなくて、
大学生で親元を離れてからずっと、一人暮らしをしてた。
だから、誰か他の人と一緒に住むのはすごく久しぶりなの。
気を使い過ぎちゃうけど
わたしはけっこうプレイベートの時間が好きだったりして、
ずっと誰かと一緒にいると、疲れちゃう性格。
あとは、気を使い過ぎちゃう性格でもあって、
キッチンでご飯を食べてるときにフラットメイトに出くわしたら、ちょっと気まずいって思っちゃったり、
逆に、フラットメイトがご飯を食べてるときにキッチンにきちゃったら、プライベート時間を邪魔して申し訳ないって思ってしまったりと、
必要以上に考えてしまって、疲れてしまうこともある。
フラットメイトとも、慣れ
でも、前よりもぜんぜん、慣れてきた。
2年一緒に住んで、家族みたいな仲になっている友達も知っているし、
時間を一緒に過ごしていくうちに、心地よい相手になっていくんだと思う。(大きな性格の不一致などがない限り)
わたしのフラットメイトはキッチンのリビングルームで過ごすのが好きで、ソファーに座って携帯をいじったりしてて、
彼女の、アパートでの自由な過ごし方をみていると、「あ、わたしもこんな感じでいいんだ」って、気づかされる。
家族だと、こんな感じで、リビングでダラダラ過ごすもんね。
よき話し相手
フラットメイトと生活していて、すごくよかったと思っていることがある。
それは、些細なことの、話し相手になってくれること。
「好きな人から返信がまだないよ~」「今日、マルタ人からキレられちゃった」「手続きが遅いんだけど、大丈夫かな」とか、
一人暮らしだと、そのまま一人で抱え込んでしまっていたものを、
いっしょに住んでいたら、気軽にシェアできる。
ちょっと会話するだけで、すごく開放感があって、メンタルも安定して、
こういう些細な会話って、すごく大事なんだなって、実感してるの。
すごくすごく救われてるし、会話から学ぶことも多い。
食べ物のシェア
わたしのフラットメイトは料理が得意で、パンとか、フレッシュジュースとか、ケーキとか、
いろんなものを作るの。
たまにおそそわけしてくれて、そんなとき、すごくハッピーになれるんだぁ。
わたしも、スイカを一つ丸々買って、フラットメイトにおそそわけするとかしていて、
シャアし合う幸せを感じてるよ。
小さなことだけど、心が豊かになる感じがする。
他人を知る勉強にも
あと思うのが、「いっしょに生活するからこそ分かる面があるんだなぁ」ってこと。
掃除の仕方、ドアの閉め方、電気の使い方とか、そういうことの不一致が生まれ、
その不一致を折りどころを探す会話の中から、ケンカになる。ってことも、学んだ。笑
パーソナリティーが変わる面を見ちゃって、じゃっかん戸惑っちゃったりもするんだけど、
でもこれも、良い経験だなって思ってる。
結婚した後ケンカが絶えない。なんて話の意味を、ちょっと理解した気がしたよ。笑
話し合いも必要
いっしょに生活するには、話し合いも必要だよね。
誰が掃除する、誰がいくら払うとか、そういうことの。
この前話し合ったことの一つが、「掃除用品購入しない?」って話題。
一人は「掃除機がほしい」って思ってて、一人は「それなら掃除ロボット買わない?」ってなって、
わたしは、掃除用品にお金かけたくないなって気持ちが正直だったけど、「掃除ロボットなら、まだお金を出してもいいかな」って思って、
掃除ロボットを購入することになった。
予算は?どのロボットにする?って話もあって、ちょっとしたケンカになりそうなこともあった。
一人一人のベストを見つけることは不可能だから、全員にとってのべストを見つけなきゃいけなくて、
それってけっこう一仕事だなって学んだよ。
不満を言いすぎるフラットメイトと、何も言わなすぎるフラットメイト
中国人、香港人、わたし、の3人で住んでいて、中国人の子がリーダー的存在なんだけど、(このアパートにずっと住んでいるのが中国人の子だから)
中国人の子が、こう言ってた。
香港の子は、ちょっとしたことで色々言ってくる性格で、
あなたはその正反対で、何も言わないから、逆に心配になる。って。笑
このアパートに引っ越してきたばかりの頃、わたしの部屋の電気が壊れていて使えなかったんだけど、「これがマルタ式なのかな?生活に支障はないから、別にいっかぁ」って、何も言わなかったの。笑」
数日後、たまたま中国人の子がそのことに気づいて、大家さんに頼んで直してくれたんだけど、
「何か不便があったら、なんでも言っていいんだよ」って、言ってくれた。
わたしは何も言わなさすぎて、それもまた、問題なのかもしれないよね。笑
助け合う、チーム
デメリットもあるけど、やっぱり、メリットは大きいと思う。
マルタという国で、家族と離れた遠い国で生活し続けるには、
家族のような、助け合える、心の拠り所になれる存在は、大きいって思ってる。
他人とうまく生活するには自分勝手では要られてなくて、自分も成長しなくちゃいけないから、
フラットメイトといっしょに住むことは、いい機会とも思っているよ。
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