東京にいたときのわたしは、
けっこう、恋愛に振り回されちゃっていたかも。
わたしの想いと、相手の想いとにギャップがあって
期待しては喜んで、
でも、得られなくて落ち込んで
そんなことが何度もあった。
そういうのって、けっこう疲れるよね。
好きだった彼からの突然の連絡
マルタにきて、わたしの誕生日の日に、
昔好きだった人から連絡がきたの。
「誕生日おめでとう」って。
そして、
「愛してる」
とも。（・・・）
好きだった彼
彼とは２年くらいの付き合いで、
昔わたしは、「好きだ」ってことを伝えたことがあったんだけど
彼はそれとなく話をそらして、拒絶したんだよね。
真剣に話をしたことはなかったけど、
わたしも向き合う勇気がなくって
ただ、この恋は実らないんだって思って、諦めた。
諦めたというか、
キモチはもちろん好きだけど、
期待することをやめた。
好きな気持ちは変えられない
彼はわたしと同じ気持ちじゃないって知った後も
わたしの気持ちは変わらなくて、
彼はわたしにとってやっぱり、魅力的な人だった。
どうしてなのか分からないけど、
ただ、すごくすごく、好きだった。
だから、彼から連絡がきたときは、
「ほんとに？」
「なんで今さら？」
「何があったの？」
って、いろんな疑問が頭の中を巡ったの。（・・・）
思い出される、あの気持ち
そして、彼を好きだったときの気持ちを、
繊細に思い出しちゃった。
マルタにきたことで、彼への気持ちを忘れられてたのに…。
マルタにきたことで、彼がわたしのことを好きじゃなかった事実も受け入れられた。
もし彼もわたしのことが好きだったら、
マルタに来ようなんて思わなかったもん。
マルタにこれたことで、
すべてのマイナスの過去を受け入れられて、
むしろ、そのことに感謝もできた。
自分の幸せのために
友達にそのことを話したら、
「振り回されちゃダメ」だって。
「いまクロエは、マルタにいて、幸せを感じて生きれてるんだから」って、やさしく諭してくれた。
彼から連絡がきたとき、
正直ちょっと、気持ちは動いちゃった。
涙も出た。（・・・）
うれしいような、なんで今さら？っていうように悲しいような。（・・・）
でも、やっぱり、
彼に振り回されるわたしは、幸せじゃないよね。
幸せは、他人に頼っちゃいけないんだって思うんだ。
せっかく、
幸せになるために、マルタにきたんだから。
コメント